【ご挨拶】本日2023.4.28発表。
皆様、初めまして。千年仏事務局 局長の曾根深里です。
この度は、このページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
本日、令和5年4月28日に、「千年仏縁起」事業を発表させていただきました。プレスリリースはこちらをご覧くださいませ。
こちらの事業は、千年仏−焼津千手大観音様の光背・蓮華座を完成に導くとともに、ご縁のあった皆様と千年未来に一緒に夢を継いでいくことを祈願しています。
今回、この事業を準備させていただく1年という時間の中で、千年仏に関係する皆様の想いや夢そして懸念していることなどに触れる機会が多くありました。




そして、この事業がもたらすことは、一地方寺院が「千年仏を完成させる」ことのみならず、「日本伝統技法」「日本木材」そして失われつつある”日本”を千年先に継なぐことができると確信したのです。
この事業を皆様にお伝えするのに、どうしたらいいのかすごく悩みました。映像?イベント?どれも素敵だけれど、まずは文章「言葉」で伝えたいと思いました。そこで、お寺の歴史、御身造仏秘話、当時の苦悩、皆様からの応援メッセージを盛り込んだ冊子を制作いたしました。電子冊子はこちら
その時に書かせていただいた編集後記を抜粋し、結の挨拶とさせていただきます。どうぞこれから皆様が千年仏縁起という物語に登場していただき、未来千年を祈ってくださること楽しみにしております。
千年仏事務局 局長・千ノ糸代表 曾根深里
この冊子は、「人の言葉」がどれだけ人に勇気を与え大きな物事を起こすことができたのか、そして今、皆様が未来にどれほどの夢をもっているのかを一番に伝えたく、そこを大きな核として制作いたしました。また千年仏縁起のロゴは、「皆様の想いと一緒に」という願いを込めて作りました。
たくさんの資料や取材の中、30年前の御身造顕時に戸惑いやネガティブな気持ちがあったこと、決して綺麗な感情だけで進めなかったことが伺えました。実際、台座光背造顕が決まったこの一年で悔し涙を流したこともあります。それほど難しい事業です。しかし、なぜ前に進もうとするのか。それは、皆様からいただく温かい言葉が原動力に、そして皆様の未来に馳せる想いに胸が高鳴るからです。
「物事には必ず陽と陰がある。」私の人生を変えた教えです。美しい千年仏が完成するまでの間が、必ずしも綺麗な出来事ばかりでなくてもいいのです。泥くさく混沌とした世界で、美しい千年仏が完成する。まるで、千手観音様にお座りいただける台座―世相という泥水から蓮の花が咲きほこるように。
私たちが今生きている時代は、情報が溢れています。何気なく発信したことが大きな問題を呼び、それが憶測で広がり、「事実」が置いてきぼりにされることもあります。
だからこそ、虚像ではなく実像の、そこに行けば、「確かに」自分がお祈りできる千年仏と場所があること。それは未来にとって、今よりももっと必要になることだと思っています。
美しい未来を夢みて、ここまで継いでくださった先人たちと、これから一緒に手をとってくださる皆様と、千年未来へ継ぐことが楽しみです。

Misato Sone
猫と旅とワインとKPOPをこよなく愛すアラサーです。
好きな言葉は
”Life for me these days is a lot about letting the unknown be wonderful.”